ライブラリの利用

ライブラリとは、特定の機能やデバイスを簡単に使えるようにプログラミングされたコードの集合です。たとえば、液晶ディスプレイ(LCD)を制御するライブラリや、センサーデータを読み取るライブラリ、Wi-FiやBluetoothを使うためのライブラリなどがあります。

なぜライブラリが便利なのか?

  1. コードの再利用: 一度書かれたコード(ライブラリ)を再利用することで、同じ処理を何度も書く手間を省けます。
  2. 簡単な使い方: ライブラリを使うことで、複雑なプログラムを簡単なコードで書けます。これにより、初学者でも短時間でプロジェクトを完成させることが可能です。
  3. 時間の節約: 既存のライブラリを使うことで、プロジェクトの開発時間を大幅に短縮できます。

ライブラリの使い方

Arduino IDEには多くの基本的なライブラリが最初から含まれています。さらに、Web上から追加のライブラリをダウンロードしてインストールすることも可能です。

ライブラリの追加方法:

  1. Arduino IDEを開く
  2. メニューから「スケッチ」→「ライブラリをインクルード」→「ライブラリを管理」を選ぶ
  3. ライブラリマネージャーが開き、インストール可能なライブラリの一覧が表示される
  4. 必要なライブラリを選び、「インストール」ボタンをクリック

コードでの使い方:

ライブラリを使うには、スケッチ(Arduinoのプログラム)の先頭に#includeディレクティブを使って、そのライブラリをインクルード(取り込む)必要があります。

#include <LiquidCrystal.h>  // LiquidCrystalライブラリをインクルード

// 以降のコードでLiquidCrystalの機能が使えるようになる

このようにしてライブラリをプロジェクトに追加すると、そのライブラリが提供する関数や変数を自由に使うことができます。

データ型 part3

const(定数)

Arduino言語でconst(constant、定数)とは、値が変更できない変数を作成するためのキーワードです。つまり、一度constで定義された変数は、プログラムが実行される間、その値が変更されることはありません。